国が栄えるとは
サービス付き高齢者住宅
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今、日本は認知症の予備軍の方も含めると
800万人を超えます。
街の中にも
病院も
駅にも
もちろんサービス付き高齢者住宅にも、
認知症の人が住んでいただいて当たり前なのですね。
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認知症の人にとっては、
デイサービス等から戻り、
食事が終わる時間が一番苦痛となるのです。
上げ膳、据え膳は、
認知症になっても残存機能が残されている人にとっては、
まるで、
病院へ入院しているように、
『自分は何も出来なくなったんだ』と不安に更に
追い討ちをかけるように
『なぜ、自分はここにいるのだろう」と寝付くまで
何度も尋ねに来られる場面が当然あります。
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さて、
その運営を担っている自分等は、
ここで、
何を考えなければいけないのか。
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第一に考えるのは
安心を届ける事であり、
今、目の前のご利用者の不安を解消することであります。
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薬を増量する事でもなく
せっかく入居していただいた馴染んだ場所で
一日も長く住みつづけて頂き
最後の看取りまでできることを願う事でもあります。
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認知症の中核症状からの
妄想や幻聴に左右されるときは
日常の暮らしと共に
情報をお伝えし専門医の受診から
最低限のお薬投与で安定される場合もあります。
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不安は、人も入る環境もあり、
ダメージの強い言葉、長い説明、
また、幻視、幻聴は、
健康状態からのシグナルを発しているときもあります。
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便秘、脱水、痛み、発熱など、
認知症を患う人にっては上手く伝えられない場面もあります。
また、気圧の変動や
悪天候からも落ち着かなくなることもあります。
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(酢の物は一年中支援)です
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どの時間帯が心が重たいのか、
そのときの本人発言は?
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ことばから
アセスメントすることで、
居間で
少しの役割をお願いすると
互いの会話から充実感が生まれ
頼まれた仕事を成し遂げたという満足感から、
笑顔で自室へ戻り
翌朝もしっかり食事も摂られ
服薬の増量なく過ごされております。
(役割支援には、家族様の了解が必ず必須です)
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(夕食の豚汁は大好評)
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家族様からも『今日は、笑顔で嬉しい”」と
お言葉もいただき、
いまさらながら、
『形にとらわれたサービス支援はやめよう!
その人が欲する支援に基づこう』と
生活相談員等とも話し合い
次への支援を検討中です。
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ある方は、
デイサービスでの足腰鍛えから
『足は大丈夫なの』と
東京まで行けたこと、
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家族様からいただいたお小遣いに感謝し
ハガキをお書きになったこと、
認知症になっても、その人らしさは病気前よりも
強く残る事を教えていただきました。
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昨日
息子さんご夫婦が
誕生日の花束を持参していただきました。
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老いても、
認知症になっても
素敵に暮らし素敵に家族との交流ができるのです。
東京参加者から
『私も認知症になったら○○さんのようになりたい』とお言葉
をいただきました。
その言葉は、
お嫁ちゃんが、いつもおっしゃっている言葉でした。
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只今6:00
北見市常呂町に出されておりました
避難指示が解除になりました。
北見市役所の皆さん等も総動員での対応でした。
大変ご苦労様でした。ありがとうございました。
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お亡くなりになった方や
川に流され危ういところで助かった方もおりますが、
今回の重なる台風からの弱点が顕著になりました。
石狩川氾濫に
黄金色に実ったお米も
北見のたまねぎも泣いています。
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今後は、北海道、国との連携を期待するばかりです。
国の足元は国民の安全ですね。
安全があり国が栄えるのだと今回の台風から更に
身にしみました。
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その国を治めんと欲する者は、まずその家を斉(ととの)う。
その家を斉えんと欲する者は、まずその身を修む。
(大学より)