「してもらうケア」から「ともに歩むケア」と札幌の火災の現状から思うこ と
昨日はクリスティーン・ブライデンさんを支えたエリザベス・マッキンレーさんの来日公演会が札幌でありました。
当日、火事でお亡くなりになった関係者の人々へ神のご加護がありますように・・・とご冥福を祈る祈りから始まりました。
なぜ、今日だったのか・・・そこに深い考えさせられるものがあるように感じる事ができました。
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会では、牧師であり看護師であるマッキンレーさんとの出会いから関わりまで、赤裸々に語っていただきました。
喪失や障害を超越する人生の究極の意味、
最終的な意味を見つけることの大事さ、
そこには互いに深い愛に包まれた環境であること、
希望を見出すことができる介護の在り方、
集団の中での居場所があるのか、
居宅ケアマネも含む職員2名との参加から
今、サービスの中で現実に行なっていることに間違いがないことと、
もう一度、基本を学ぶことで真摯なサービスになることを確認させていただきました。」
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札幌の悲しい事故から思うこと
夜勤者を裁くことはできません!
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スプリンクラーは全ての施設を可能にすることです。
認知症中程度の利用から、いきなり看取りまで行き着いたグループホームは10年経過した今、急激に変化をもたらされているのです。
認知症グループホームには減免制度もなく、
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行き場のない重度認知症の方を受け入れなければならない現状も事実であり、
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手間を必要とする介護から現実的に回復している方が多くいるのです。
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介護保険開設時は一緒に洗濯などを行なう家庭的雰囲気とうたっておりましたが、
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多くのホームでは洗濯も介護者の負担となり乾燥室まで設置できる余裕もない状況です。
●「現実の制度上の問題」●
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以前あった夜勤加算が無くなり、新たな夜勤加算ができましたがこれを導入しても一人の人件費がでないのが実情です!
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名目だけの加算では現場は動きません!もっと現実的に考えるべきです!
また、利用者様以外のところにかかる経費の捻出、
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「外部評価・公表制度」と二度にわたる介護以外の手間と経費の負担が多すぎます。
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グループホームは満床で9名なのです。
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入院による空き室の保障もなく在宅復帰の奨励の為、外泊をすることになっても施設経営にまともに押しかかるだけなのです。
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悲しい事故がおきましたが、二度とこのような悲しい事故を起こさないためにも、
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利用者様を守るために今一度介護の原点に立ち戻ることや、
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今までの介護の在り方の再点検をすることもプロとして大事なことですね。