北見の救急体制は本当に大丈夫・・?

昨日、PM3時30分頃、利用者様の様態変化により救急にて搬送する事となった。

エーデルワイスでは在宅中での、かかりつけ医を尊重し様々な方が信頼関係のある病院とつながっているが、その方も市内の病院を11月に退院され入居に至った経緯がある。在宅介護者であるお嫁さんは先生の言葉を信頼し「いつでも来てください」と言う言葉を頼りに入居後も毎月定期的に受診を行っていた。

その言葉を頼りに、かかりつけ窓口へ連絡するとしばらく待たされた後、

①救急車の対応を拒否され「当日の日曜当番へ行ってくれ」という、結果であった。

②本人が今まで受診した事のある別の大型病院へも連各したが主治医があるならそこで診てほしい。後は救急隊に任せてください。との答えであった。

③救急隊は当日の当番医に搬送して下さり、利用者様は酸素をつけてようやく酸素濃度も上がり呼吸が安定したが「今日は帰ってほしい明日見てあげる」というDrからの話となった。酸素でようやく正常の値を維持している状況でありホーム連携看護師と、ご家族協議の上、酸素を外す事に不安を抱いたご家族が

④再度かかりつけ医の事務所に連絡し受診中にいただいた言葉を並べ、ようやく受け入れに至ることが出来た。

 この北見においても、東京並みの厳しい状況であることが判明し拒否され死亡に至った妊婦のニュースが頭をよぎった。

しかし待合室で冷静に考えると患者1名に対し日曜日の夕方、レントゲン技師、検査師等を呼び寄せて内容把握にあたるのは確かに計算が合わない事だと思った。

北見は90才以上2人に1人が認知症というデーターがでた。

上手く病状を伝えられず手間のかかる認知症患者を病院が気持ちよく受け入れることの出来る報酬体系も必要な事なのか・・医者の経営は無関係と思っていたが思わぬ所で考えさせられる場面となった。確かに搬送された利用者様の聞き取りから、以前検査をしようと思っても生命の危険性があるほど暴れ大型病院から、かかりつけ医にその日に戻されたと会話にあったが検査が不可能となった場合、レセプトも請求できず何人もの手間と、むなしい感情が残るのは事実である。認知症介護を現場で日々葛藤しているスタッフには、頭が下がる思いであるが医療の現場にも認知症ケアの早急な取り組みが必要であり、また尊厳をもって受診できるような医療への報酬体制が必要と思わされた。

おかげさまでK氏は夜間事務の方とは大違いの宿直医・主治医・看護師と連携でき手厚い医療を受けることが出来た。

PM16時、入院中のK氏のご家族から「担当の先生がいつでも診てあげるからと言っていただいた」と、喜んで連絡が入ったが「通行手形を作っていただきましょうか」と冗談とも本気とも、とれる会話で終了した。