認知症グループホームご家族からの支援

ご家族と共にチームで支えさせていただく

グループホームの入居者様で

人形を大事に抱えていたお母さんの

その意味を、息子さんがひもといていただきました。

04SPR23A.jpg

◆◆

グループホームには、2ヶ月に1度程度の

運営推進会議が位置づけられております。

この会議の報告が終わり最終の場に

回り順番で

ご家族全員が気軽に話を届ける場があります。

今回のご利用者は期間中、少しの混乱があり

ご家族と密な情報の共有を図り

支援内容の了解を、その都度とらせていただいておりました。

息子さんも

来所するたびに居室で向き合い

心の安定を導いていただき、

お母さんの言葉を大事に扱っていただいていると、

その意味を過去から考えるチャンスをいただけました。

04SPR19A.jpg

◆◆◆

『母は、むかし里親をさせていただいておりました。

先日の訪問時、

心配そうにしている母親から

『この子ね。もうすぐ迎えに来るの。だから明日手放さなければならないの』と、

『人形をいつも抱きしめているその意味がわかりました』と。

◆◆◆

息子さんが、頻繁にグループホームに通っていただき

お母さんの言葉を大事に扱っていただいた結果でありました。

*

子供を大事に抱え、

ときには、顔色を変え怒ることもありますが、

その意味は

当時の切ない過去の苦しさが再現されていることでありました。

・・・・・

お母さんは、今、とても落ち着きを取り戻しております。

●●●

04SPR22A.jpg

運営推進会議は、ほんとうに大事であります。

認知症グループホームは、

1ユニット9名と限定され、人数は少ないですが、

全体介護にならないように気持ちを引き締める事が求められます。

その志を成し遂げる為にも運営推進会議の場は

スタッフ等の心改まる場となっております。