認知症グループホームご家族からの支援
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グループホームの入居者様で
人形を大事に抱えていたお母さんの
その意味を、息子さんがひもといていただきました。
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グループホームには、2ヶ月に1度程度の
運営推進会議が位置づけられております。
この会議の報告が終わり最終の場に
回り順番で
ご家族全員が気軽に話を届ける場があります。
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今回のご利用者は期間中、少しの混乱があり
ご家族と密な情報の共有を図り
支援内容の了解を、その都度とらせていただいておりました。
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息子さんも
来所するたびに居室で向き合い
心の安定を導いていただき、
お母さんの言葉を大事に扱っていただいていると、
その意味を過去から考えるチャンスをいただけました。
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『母は、むかし里親をさせていただいておりました。
先日の訪問時、
心配そうにしている母親から
『この子ね。もうすぐ迎えに来るの。だから明日手放さなければならないの』と、
『人形をいつも抱きしめているその意味がわかりました』と。
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息子さんが、頻繁にグループホームに通っていただき
お母さんの言葉を大事に扱っていただいた結果でありました。
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子供を大事に抱え、
ときには、顔色を変え怒ることもありますが、
その意味は
当時の切ない過去の苦しさが再現されていることでありました。
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お母さんは、今、とても落ち着きを取り戻しております。
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運営推進会議は、ほんとうに大事であります。
認知症グループホームは、
1ユニット9名と限定され、人数は少ないですが、
全体介護にならないように気持ちを引き締める事が求められます。
その志を成し遂げる為にも運営推進会議の場は
スタッフ等の心改まる場となっております。