列車の中から見る雪原のすばらしさ

幸せは、ふとしたときに感じるものなのですね。

札幌までの列車の中でも、いつもと違う空間を楽しむことも心の癒しとなりました。

 3年ほど前に認知症介護指導者研修で仙台へ出かけ北海道を約3ヶ月程、離れましたが離れてみてわかることが、たくさんありました。

その中の一つは北海道の大地からの力強いエネルギーを感じました。

いつも草花や木々と親しみ緑の山脈の存在も当たり前と思っていた自分でしたが、空気の新鮮さ、太陽の近さ、夕日の美しさ、空を舞い踊る鳥の美しさ等、たくさんの栄養をいただいている事に気づかされました。

3年前の気づきが、いまだに心に焼き付き新鮮な気持ちにさせてくれます。

車中から見る景色の一コマは列車のそばで群れをなした鹿の集団が怪訝そうな顔をして見ています。まだ色も黒く姿も小さく産まれてまもないバンビなのでしょう。

少し離れた所から親鹿が心配そうに見ていました。

人は人を中心として物事を考え経済を発展させましたが、今経済が崩壊する中、国までもが迷走し福祉業界を担う若者達の先を見通した報酬体系はままならず、つぎはぎだらけの介護報酬となり、自分の家庭をも守ることが出来ない介護者にどのように超高齢化社会を乗り越えろと言うのでしょうか。

目先の事しか考えない施策は、国全体が滅びてしまわないように各自がこの国の迷走を止めなければなりません。

政党支持は全くありませんが、次の時代の若者が生きていける世の中になるよう地域住民が立ち上がり、まず自分の足下である地域を守る時代が来たのだとも思います。

コバルト色の空と純白な大雪原のコントラストに、ゆとりと幸せと、疑問を感じた時間となりました。

                            施設長