つぐみ・ひよどり・すずめ・からす。みーんな来ます。
我が家のベランダの雪山にパンくずと、リンゴを辺り一面にまいてあります。
カラスが来ないうちに早くおいでと、心で思いながら勤務の前の一時を楽しんでいます。カラスには気の毒なのですが、パンをパン粉のように小さくするとカラスはついばむことが出来ないためになるべくパンを砕いています。
渡り鳥に餌をあげたのが次男が1年生の頃だったので約20年近くになります。
その頃は、小さなハヤブサが来て雀を攻撃したりと自然の営みを見せつけられた気がいたしました。
4年前にはカラスが巣を作り、その内の1羽が巣から落ちてしまい当時老人保健施設勤務だったので持参しPTに骨折していないかを確認したという思い出があります。そのカラスを入所者様にお見せすると、意識レベルの低かった人が目を丸くして見直した光景が今でも脳裏に浮かびます。
カラスが巣立つ時期が来たときには我が家の狭い2階の一室で木の枝を入れて飛ばす練習をし、1度は屋根から落ちましたが、その後巣立ちに成功した思い出がありました。
しばらくはカラスを見ると、「かーこ」だとわかりました。
「かーこ」の背格好や雰囲気から「かーこ」とわかったのですが、長男からは「可哀想な人だと」一笑されました。
育ての親の気持ちが充分理解できました。
馴染みの関係はこれほど強いものだと思いませんでした。
人を超えて動物、鳥までをも同じように心に宿るのだと思いました。
エーデルワイスの場所を選んだ理由の一つに目の前に大きな木立が並んでいます。
その木立の先端と私の事務所と同じ高さなのです。
いつも、渡り鳥やカラスの往来を目の当たりにすることが出来るのです。
そのような環境を知らないうちに追い求め、長年の職場の位置として選ぶことができたのも「カラスのかーこ」のおかげなのでしょう。
最近は、食事の交代時間が決まっているように雀は一番遅くに現れてついばんでいます。
体の大きなカラスが我が物顔でいるので、ベランダを空けても飛び立つことはなくひょこひょこ歩いています。
自然との関わりが何とも言えない心の癒しとなっています。
施設長