1本の電話から馴染みの関係の大切さを体験しました。

 「21世紀の仲間達」というネーミングをつけて主婦のこと・仕事のこと・趣味の事・家族のこと・PTAのこと等、語り合っていた仲間から昨日電話が来ました。
馴染みの関係・・・・これが馴染みの関係なんだなーと懐かしいその時の空間にふっと入ることが出来ました。
心に何とも言えない懐かしい郷愁とゆっくりした時間が訪れ多忙な一日に癒しの時間をいただきました。
 私達介護関係者はこの馴染みの関係という言葉を、いとも簡単に使っていますが、介護者自身が言葉の意味、その言葉から体で体験する深さを知る大事さを知って初めて高齢者の気持ちが理解できるのだと思いました。
心に感じること、心で思うこと、心の葛藤等、情操に感じる事の出来る介護者研修が大事と思った瞬間でした。

 21世紀の会の頃の彼女の夫は、多忙に地域住民の為にと昼夜関係なく開業に励んでいた医師であるご主人が健在の頃でした。
多忙な中にも一時の時間を病院のすぐ庭に野菜をつくり花をつくり、ほっかぶりをしている姿に誰もがお医者さんであるとは思わない、そのような人柄でした。
今も脳裏に浮かぶのは、優しく微笑んでいる笑顔です。

 彼女の中にも時間が流れ、やっとその頃の笑顔のご主人が存在するようになったと思います。
 あわただしい私のために、みなさんが時間を設定していただきました。
今月の末に会えることを楽しみに、亡くなったご主人と同じように地域のために、
高齢者のために、自分のために一日を大事に丁寧に生きようと思います。
 施設長