介護は失敗が利用者様への癒しとなることもあります。

 利用者様への馴染みの言葉かけがマンネリになっていると古い記憶や言葉も使わない事による消失が始まります。
計算をしない生活が長く続くと、単純な計算も苦手となったり私達でも共通することがあります。
 認知症の方には静かな環境が必要ですが、その言葉の奥を知らないと放りっぱなしの介護に変化する危険性があります。
施設は、残された力のある人は自立と勝手に判断され手のかかる人のみの介助に集中することがあります。 残された力をどう引き出していくのかは、一日のメリハリが大事です。
 グループホームや少人数のデイサービスでは、近所の集まりからの会話・歌・
尋常高等小学校からの互いの読み合わせや歌の集いから個別のケアが始まります。共通したテーマから、個々の暮らしの思いでを導き出していく活性化リハビリは脳を刺激し脳全体を駆使した言葉を導き出していきます。
 リハビリ担当となったスタッフは、個々の情報から導き出すために、途中で混乱し「何を言うかわすれてしまった!」という、いつも優秀なスタッフ鳥ちゃんの素直な会話に認知症の方は、「あら、あっはっはっはー忘れたのかい!はっはっはー」と大笑いで優位な位置に存在することができます。
 介護の提供は、いつもすべて出来る人でなくても良いのです。素直な心で相手に伝えることが何よりの介護と、背後から聞こえてくるスタッフと利用者様の言葉に春の温かさを外と中からいただきました。
   施設長