食べる楽しみを更に活かし、共に喜びの時間へと
レストランン風の白いながーい帽子をかぶるとスタッフ自身が、わくわくした気持ちになる。
わくわく、そわそわした嬉しい気持ちは、”いつもと違う”と利用者にも伝わり笑顔が多くなる。
静かな環境と、わずかなメリハリの時間の導入の毎日に、時には何だか嬉しくなるような日もあっても良いのだろう。
レビー小体型認知症から、幻覚と妄想の繰り返しの中においても嬉しい時間は格別な時間となり、
楽しい時間は、どのような病気の方にも通じる心のやすらぎの時間となる。
留辺蘂にあるオンネナイ原野の認知症対応型デイサービスでは、
今年廃校になると言う温根湯大和小学校の卒業生(約70年前)を最後の運動会にお連れする事となった。
すると、他の利用者のみんなも「行きたーい!」と。
行く前に運動会のごちそうをつくり、みんなの目的は一つとなって全員で出かけることへと・・
約70年も前の運動会の話が昨日の出来事のように思い出され、
両親が元気で、兄姉も揃い、懐かしい友人に囲まれた自分と巡り会えたのか、少年らしい面影と満足な笑顔であった。