寿命を全うすることの意味
辛い
苦しい
もうだめだと、生きる事が困難になる事は多くの人が
口に出さずとも
一度は、
経験をしていることであるが、
ことばにならなかったことも30年以上経過すると
やっと言葉になり
しかし、
ある新聞の取材を受け
人生を振り返る場面をいただいているが
文字にするには、まだ多くの葛藤があり煩悩が付きまとう。
生きていくことの意味は、
その生きていく流れの中で様々な体験や経験をし
改めて
そのできごとを一定の距離を置いて対峙することができる。
いま、真っ只中にいるときには、
まったく考える余地もなく
孤独の世界に、ただ一人佇んでいるように襲ってくるが
生き続けることは
その闇から
ほんの少しの灯りが見え
10年経つと
その出来事すら
日頃の喧騒の日々に押し切られ忘れるようになる。
苦しみの真っ只中で旅立つことは
生きる事の意味を解明しないままのどん底であり
光明が、
もう、
そこまで届いているのに誠にもったいなく
せっかく
一人で闇からこの世に誕生し
自分だけの人生を手にすることができ解明できる権利を得たのだ。
「生き続けることの意味は
最期の瞬間で初めて得るものでもあるのだ」と、今の自分は思う。