法人理念
通所・入居・入所・訪問事業等、
利用する場においては
あまり集中することのない理念ですが、
事業所の、この『理念』が最も大事であり、
その法人の目指すべき方向となります。
職員等は日常の業務においても、
この理念一つ、ひとつが心の測りとなり
今、目の前の混乱している人が、
どのような思いでいるのか、
どのような感情から行動に至ったのかを知ろうとすることが、
相手を理解しよう
何に苦しんでいるのだろう。
何を求めているのだろう
自分がこの場だったら何を叫びたいのだろう。
この解決の道標は
目の前の人のこれまでの暮らしを知っているか?
認知症の遅くまで残る長期記憶を知っているか?
ふる里は?
親は?
兄弟姉妹は?
学校は?
学芸会や運動会(体育祭)は?
仲の良かったいつも一緒に遊んでいた友人は?
親が多忙でも作ってくれた好きな料理は?
編み込んだ手袋は?どんな形?ぼっこ手袋?
お風呂はどんなお風呂?
ある方は、
「石炭くべてね。風呂で凍ったみかんを浮かべて食べたよ」と。
懐かしく、あたたかい時間がご利用者にも職員にも流れます。
コミュニケーションが難しくなっても話そうとする力から
ご利用者は、言葉でなくても
一生懸命話そうと単語が断片的に出てきます。
うなずき、
傾聴し、
発した最後の言葉をそのまま伝えると「うん!うん・・・」と言葉が続きます。
こちらがその人を知ろうとすることで
互いに、ほっこりした愛が生まれます。
かかりつけ医は、
ご利用者に目線を合わせ会話をします。
ご利用者は、懸命にこたえようと今までない発語が見られます。
語りかける事の意味、
応えようとする見えない力が引き出され
人としての心のコミュニケーションが始まります。
ご利用者お一人を知る事は
多くの人生を疑似体験させていただき
それは
小説よりも強く心に響いてきます。
ご家族にも令和4年1月より再度の
法人「理念」を順に送らせていただいております。