再生
秋の室内への移動中に鉢に入った菊の茎が折れた。
「ごめんね」という思いで
紙の方が良いか?と紙テープで巻きつけた。
心配をしながら毎日、
水を注いでいたが一向に枯れる気配もなく
水もグングン吸い取るように吸収し
今では、茎は以前よりも太くなり背丈も伸びてきている。
菊の再生から、
先日のZOOM事例検討会であった
認知症高齢者の骨折の話しが浮かび、
開設当時、
自宅での骨折からシンフォニー入居となったSさんを思い出す。
術後の安静でナースステーションで過ごすしていたSさんだが、
『歩行は困難と思われます。』と、ご家族も心配そうにおっしゃっていたが
折れ方も運が良かったのだろう。
また、忘れると言う事は良いことでもあり、
長い廊下を手すりにつかまりながら
本人は、歩行訓練ではないのだが
見る側は、
『すばらしい!自主訓練?』と映り、
周りのスタッフからも賞賛の言葉が届いてくる。
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人は、歩くと言う行為で心のモヤモヤ感も発散でき
ストレス緩和にもなるのだ。
その後Sさんは、
賞賛の言葉を浴びながら
何事もなかったようにスイスイと杖歩行ができるようになった。
また、
最近では認知症の人に骨折からのOPはしないことが多いようで
保存的治療に入ることが多いとも言う。
歩行を優先するか?
場所が変わることによる
リロケーションダメージからの認知症の進行となるかは、
どちらも計りにはかけられないが、
慣れ親しんだ場所において過ごすことを優先される方が多くなっていると言う。
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また『骨折したらもう出てください』と言う事業所が札幌圏では多いとも言う。
とても考えられないことであり、
狭い北見市内においては、
そのような対応では誰も今後、入る人はいなくなるだろう。
「そんなことしていたら倒産して母さんになってしまう」と思わず言葉が出たが、
ジャイアンのように力強い先輩は電話の向こうで吹き出していたが、
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意見交換から北見の良さと
札幌の多くの事業所からの選択できるケースと
デメリットは選ばれるケースがあるのだと痛感する。
学びは、その物事ばかりではなく視点を変えると様々な物が見えてくる。
話は横道にそれたが、
人は、忘れることで、いかようにも力をフルに発揮できるのだ。
事例検討会から、何と、Opはしなくても折れ方により
自ら立位をとったりと自然と動き出していると言う。
そういわれると、つい先月
100歳に数年と言う母が右手首の粉砕骨折をしたが、
痛めた直後は手が腫れ、心配された医師からも専門医を勧められたが
今の状況では面会もできず認知症の進行の心配もあり
「その対応でだいじょうぶ!」と、本人確認でそのまま維持することとなった。
受診後の包帯での固定により
2~3日で徐々に使用できるようになった。👏
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注射もせず
薬も痛み程度の飲み薬を数日分の処方で改善にいたっている。
人も植物も自然治癒力が働き自らを回復させるようだ。
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事例検討会や母の粉砕骨折からの改善からもいろいろ学ぶことができる。
今の世の中、
あれも危険
これもダメという狭い縛りは
今を生きる人々を自ら弱体化させているように思えてきた。
自らが判断し、自らが決断できる考えを早くに持つ事が老後を豊かにすることでもあるようだ。