見えない資格が一番大事。
昨夜は、介護への意欲に燃えている青年と会いました。
彼は、ある介護企業の一部を動かすこととなります。
今、介護業界には一般人の冷静な視点を持ち、
また、親代わりとなった祖父母への話になるとこらえきれずに涙を流すような感謝と感動を思い起こすことが出来る人材が必要なのです。
介護の世界は、新しい介護へと転換しているにもかかわらず資格取得にだけ労力を費やし、忘れられているのが心の在り方であります。
学校での成績の良かった人は、良い点数の取り方を知っています。
しかし、勉強の仕方がうまく理解できなくても、陰日なた無く笑顔で人の嫌がる仕事を自ら進んで行った人は利用者の気持ちも家族の気持ちも吸い取るように理解できます。
しかし、このことに資格はありません。
利用者や家族が望んでいるのは形だけの資格ではなく、心から迎え入れてくれる笑顔であります。
昨日、介護でこつこつと、お金を貯め念願だった専門学校へ入ることができたOから、初めてデザインをしたという、それはそれは素敵なハガキが届きました。
彼女の介護は利用者の家族が感動するような介護を行っていました。
子供の頃から、あまり日の当たらない彼女でしたが高齢者との暮らしの中から力強く羽ばたく勇気をいただくことが出来ました。
彼女の心の痛みの体験は相手の痛みも良くわかるという、かけがえのない資格をもっていました。
今、介護への希望にあふれている青年や、工業デザイナーの“たまご”として羽ばたこうとしているOには天からいただいた大きな幸せに包まれていることをふと、思わせていただきました。