銀河鉄道

認知症の進行は、

人様々であるが

介護現場では、

24時間の経過の中で様々な場面と出会わせていただくことができる。

 

ある人は、

婦人会の集まりに出かける物語を整え

お話も流暢に合わせ会話も盛り上がり、

手先の巧緻動作も手軽にこなし

 

 

時間の経過と共に

夜のお部屋では、

ある認知症の人には『乗り合わせた列車』と建物自体が移動されているようだ。

穏やかな日もあれば

何かに、いらだつ日もある。

 

 

しかし、よく考えてみると誰もが人生という列車に乗り合わせた者等であり、

辿りつく終着駅は

歓びの駅なのか、

 

 

『あーもっと、こうすればよかったんだー』と

たどり着いた駅から

戻ることのできないこの世を連想させる駅なのか

誰もが平等に同じ道を歩いているのだと思えてくる。

 

 

 

 

 

せめて、自分等は

認知症を患う人等の

物語に登場させていただけるのであれば

 

 

 

 

穏やかな田園風景への列車の機関士となるような

物語の心のセットと精進する心をご用意させていただこう。