ニーチェの言葉とボランティアさん

久しぶりで『ニーチェの言葉』を手にした。

一度読み込んだ本でも、時間の経過は人の心に変化を持たせ。

まるで、

初めて読む本のように心に染み渡る。

 

いつも機嫌よく生きるコツ』

人は、どれぞれに不機嫌になる理由があるという。

大きな理由の一つは、

自分のなしたこと、

自分の産んだことが人の役に立っていないと感じることで、

老人の不機嫌もそうだとある。

 

若者の不機嫌も

自分が社会の中で生産的な存在になることが難しいからだとも。

 

じゃどうすれば良いのかと考えると、

ニーチェは、しっかり述べている。

 

いつも機嫌よく生きていくコツ』は、

人の助けになるか、

誰かの役に立つことだ。

そのことで自分という存在の意味が実感され、これが純粋な喜びになる』と。

 

 

介護という仕事は大変だが、

この大変という字も大きく変わると書く。

 

大変な仕事だからこそ

目の前の人、一人でも喜んでいただこうとトイレ誘導時にでも

その心を入れると、

鏡のように感謝の言葉がかえってくる。

 

70代のボランティアさん

中国に日本人学校の先生として勤務したボランティアさんがいる。

当時、日本を知っていただこうと、

着物や日本髪のカツラを持ち込み

多くのアイデアを入れ、

飽きさせず、

日本と言う国の存在を深めていただいた民間交流の人であり、

中国語も、もちろんOKである。

 

しかし、何もすることのない時間は、

意欲の低下と『なんか変だ。認知症だわ!』と真剣にぼやいていた時期があったが、

介護現場の短時間(2時間)ボランティアを始めてから、

まるで、生き生きと体内から漲るエネルギーは

ご利用者にもご自身にも良き変化が表れている。

 

 

人は、素で生まれ、

生まれた環境も違い、

しかし、誰にでも襲い来る困難は平等に

困難の加減は違ってもあるが、

荒波を克服した人ほど

人間味があり、

その克服した自分から、

一歩、踏み出す勇気を持てるか、

否かで、

同じ人生でも味わい深い人生になり、

その実証をしていただいてるように、

ボランティアさんが演奏するハーモニカーの音色は、

何度も聞きたい🎵とアンコールがかかるほど、

心に刻まれる味わい深いものがあり、

残りの人生に互いに良き時間を与えている。

 

 

 

 

 

 

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